Goodbye Happiness, Hello Sadness

地球の彷徨い方・キラキラしてないロンドンライフ

ミッション304日目

・驚いた
なんかはてなのトップにこんなの出てて、おそらく多くの日本人が感じるブクマの感想とは別でこれ驚いた
togetter.com
いや、何が驚いたって、ポーランド人が超仕事を選んでるってこと。
だって、ポーランド人で英国って言ったら「移民」ですよ。本当に*1

夫の時代は就職氷河期レベルどころではなく、夫も、夫の周りもまずポーランドでの就職を放棄。全員こぞって英国に行くわけですが、英国の学位があるわけでもない、医師資格を持ってるわけでもない(持ってる人もいただろうけどそういう人は別)、英語がネイティブレベルでもない、高校や大学を卒業したばかりのそんな夫達が普通のオフィスワークなんて手も届くわけがないから、初めはだいたい「建築業」「サービス業(レストランやショップ)」「清掃業」そんなのばっかり(特に男性は建築業の比率が多分高い)。英国とはいえこういう業界はホワイトとは限らない。
義母も、共産主義が終わって仕事失って苦労していまだにイタリアへ住み込み介護で出稼ぎに行っている。
残念ながら、ポーランド人も良い人ばかりではなく、英国で悪いことに手を出す人もいて、事件を起こしたり、偽装結婚で目先の金稼ごうとしたりする人もいたり…
夫より更に少し上の年代になると、日本でのビザ規制前ということもあり、女の人の一部は家族を支える為に日本で夜の外国人キャバクラとかいってたんですよ。「日本は金がある」「簡単に稼げるいい仕事」ぐらいしか知らなかったのに、稼げる!と聞いて単身言葉もわからない日本に渡った人もいるんですよ
しかしそれでも日本のことを好きになってくれてた人が結構いたわけですが(それが縁で普通に日本人と結婚して日本で暮らしてる人もいる)
だから、日本企業でオフィスワークできるなんて聞いたら飛びつくレベル(実際、英国の日系大手で働いて満足そうな人もいる)。
夫もポーランドで大学卒業したのに駅の売店の人から始まり、パン屋さんで働き、家電量販店のスタッフ(英国企業なのに超ブラック)を経て、ようやく給料もまともな今の仕事で幸せそう。
英国でも、やはりサービス業の中にはキツいものもあるし…。特に旦那くんの前の仕事は酷かった…

それに比べたら、英語ろくに話せるわけでもないのに、日本語ネイティブで日本での就労経験あるからって、ロンドンの日系企業でオフィスワークやってる嫁(私)なんてぬるま湯…?

そんなポーランド人達を見てきているので、ついにこんなことを言う時代になったのか!とちょっと衝撃を受けた。ポーランドが豊かになっているんだなぁと思った…か、もしくはこの人たちは首都の辺りで高い教育受けてる若い人たちなのかもしれんが
しかし私はそういう苦労を経てて夫などは大変ガッツがあって羨ましいと思うのでそういう気持ちは無くなるのかなと(何も日本企業で我慢しろとは言わないけど)思うと少し寂しい気も。何せ就職ないからって他国に移民する人たちだから、ポーランド人のハングリー精神は凄いなあと思うことが多かったので。英国人や日本人なんて本当になよなよ!

例えばイギリス人の友達が仕事の愚痴を愚痴愚痴愚痴愚痴言ってるのを見ると、日本人は「あ〜そうだよね〜。仕事変えるのもなかなかエネルギーいるしね〜」なのだけど、旦那くんは

「俺の今やってる仕事いいよ!受けなよ!これ募集要項だから!」

イギリス人が「あ…うん、ありがとう」と言いつつ結局受けないのを見て、

「あいつは英語もわかるのにどうして転職しないんだろう!受けるだけならタダなのに、どう見ても条件は今の仕事よりいいじゃないか!」

その彼がぐでぐでしてる気持ちが旦那くんには「全くわからない」らしい…。
もちろんポーランド人だって嫌で仕事辞めることもあるけれど、旦那くんは親から「仕事を掴んだらどんな仕事でも辞めちゃいけない!」と常々言われてきたそう。もちろんポーランド人だって誰も彼もが移民するわけではなく、やっぱり「外国はちょっと」「英語わからないし…」なんていう人も大勢いるし、英国が嫌でポーランドに帰国した人もいるんだけど…

親日いうけど確かにネガティブな意見はあまり聞かないけど、一般のポーランド人は日本より米国のが憧れが強い人が多いんじゃないかな…思う。かろうじて「東京」は知ってても「京都」は知らない人ばっかりだし(別に京都の知名度って行ったことある人でないと高くないよな)。韓国人の方がよっぽど日本を知ってるし行ったことがある人が殆どだと思う(当たり前)

・父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで……を読んだ
ロンドンの日本語補習校の古本市で見かけたので買った本。

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

被害者への気持ちが考えられないとか、子育てどうなんだとか色々と賛否両論あるけど、この本の内容を信じるのならば私はこの年代の両親としてはごく普通だし、むしろうちの両親よりは正直に言って断然マシだと思った…。
秋葉原通り魔事件の犯人の両親の方が、マスコミの前で土下座、弟は自殺、一家離散と大衆が望むような結末を辿っているけれど、子育て方法がよっぽど異常だと思う。
被害者の家族と普通に付き合いも有ったようだし、犯行後もかなり助けてくれる人がいたようで、周りからも変なお宅だとは思われていなかったのだろうと思う。子供が反抗を犯している瞬間が撮られていたわけでもないから、当初信じられないのも当然だと思う。多かれ少なかれ、思春期以降の子供の行動を100%把握している親なんていないと思うし、まさか14歳の息子がこんな凶悪殺人を起こすなんて思わないのも当然だと思う(だからこの事件はそれほど衝撃的だったわけだし)

加害者の彼は発達障害の特徴と言われるものがいくつかあるように見受けられるが、発達障害に理解が進んだと思うのは2000年代以降のことで、このご両親はうちの親と世代がほぼ一緒だと思われるが、うちの母親なんかは自閉症発達障害も親の子育ての責任の精神病としか思っておらず、事実を訂正しても絶対に認めない…といった有様だったから(ツイッターとかで子育て中の人がADHDの診断を受けて…とか医療機関と連携して…学校と…なんて昨今の親の対応を見ると凄い驚く)、そういった対応をしていないのは90年代では全くおかしくないと思う。事実、親が犯人を小児神経科を受信させても、医師も「あえて病名をつけるとしたら」という前置きで「注意力散漫・多動症」と言って「大人になれば治る」などと言っていたそうなのだから。
こういった症状に関して今なら薬を処方されたり、ネットを見れば対策法はバカみたいに出てくるけど、インターネットが無いことが普通な97年では難しいだろう
加害者が何らかしらの周囲とのギャップを感じ、上手くいってなかったのはあるとは思う。映画のエレファントマンに涙してたのも理解できる。子供が学校では上手くいっていない…発達障害があり実は内心理解されず寂しい思いをしている…普通の育児では実は満たされていなかった…
最近ではこういうこともよくネットとかで情報が出てくるけど、90年代末の当時ではこういったことは簡単には理解されないと思う。
しかし公平であるべき先生が「Aはおかしい子だからあそばない方がいい」なんて彼の友達に言ったというのは、この両親が学校に怒ったのは全く正しいと思う。
こういうタイプの子は学校の教師や日本の通常の学校の校風とはかなり相性が悪い。特に中学校に入ると規則も厳しくなり、発達障害には辛いことが多い。彼の犯行には全く理解はできないが、彼の辛さについては自分の経験と照らし合わせると少し理解できる。

ご両親の反応も日本の親にはありがちなセリフが多い。動物を殺す、両親がここに気づけなかったのが、やはり致命傷だったと思う(しかし本人も隠していたんだろう)。度重なるナイフ所持や斧所持については、もっと真剣に考えてもよかったのではないかと思う。AVについては年頃なのだからそっとしておいた方が良かったと思う
母親の責任が精神鑑定で出ていたようだが、この本の内容が本当ならば日頃から虐待していたとも思えない。兄弟のいる、あの年代の専業主婦の母親ならこんな人はいくらでもいると思う。ただ、それが彼には相性が悪かったのだと思う。長男なのもまずかった。下の子が2人もいるので、おそらく本人的には理不尽だったり我慢しなければいけなかったことがあったんだろうとも予想がつく。しかしそれも普通の家庭ではよくあることで、珍しいことではない
家庭での姿と学校での姿が乖離しているようなので、家庭でかなり我慢をしていたのかもしれない。また、映像での記憶力がかなり良いようで、母親から言われた小言などを全部覚えていたのかもしれず、それが積み重なって抑圧されていたのかもしれないのかな、とも思った。
それに加え、彼の興味が生き物の死に向かってしまった。

被害者に対して…を考えると、もちろん内容的には不十分なのは否めない(印税は被害者に充てられたらしい)
ただ、根も葉もない噂が飛び交い、勝手なことを言われる中、ご両親なりに、どう息子を育てたか、どういった子供だったか、世間に伝え、何かしらを開示したかったのだと思う。「真実を知りたい」という被害者遺族に、息子は到底説明できそうにないので、ご両親が少しでも何か答えたかったのだと思う。反論の意味も少しはあるだろう。大変なことをしたのにも関わらず、ここまで書いてもらえるこの子は親に本当に愛されていると思うが、残念ながら本人には少しも伝わっていないようだ。また、こんな事件が起きたのに一家離散もしていない様子なので、実際は愛のある普通の家庭だったのだと思う。

おそらく、この事件に関して誰もが納得し、理解する分かりやすい動機や答えはどう頑張っても出てこないのではないかと思う。
両親もわからないし理解ができず、多分、加害者本人もはっきりとはわかっていない。被害者としてはやりきれないだろう。
彼が出版した絶歌は読んでいないのでなんとも言えないが、少なくとも今のところ彼が何か新しい犯行を起こしていないのは大阪姉妹殺人事件の山地悠紀夫とは違うのかな…と思った。

トイストーリー4を見てきた
人に誘われて見てきた。まだ日本は公開前だっけ?
字幕もないので英語わからんところも多かったけど、2と3観てないのに意外と楽しめたし面白かった。チャッキー怖い(チャッキーじゃない)
www.disney.co.jp
ジェンダーフリーの流れで「情けない男を引っ張る強気ヒロイン」が出てくるのはいいんだけど、ちょっと最近そればっかりじゃない…?それもどうかと思う(今回更にたくましくなったのには理由があるが)。あんま映画見てないからわからないけど、どの映画(特にディズニー)見ても昔の王子様とお姫様を覆したいのか強気強気強気強気強気な女ばっかりでテンプレートすぎてそれはそれで食傷気味…たまには趣向を変えてくれないかなぁ?(´・ω・`)

そう考えれば、ギャビー・ギャビーは大変いじらしかった。

*1:どうでもいいけど、旦那の一番上のいとこはEU加盟前に不法滞在スタートで移民…