ミッション326日目
・イギリス人たちは
私たちのunusualな北朝鮮という旅行先に、旦那くんの上司&同僚イギリス人ズは興味津々。会う人会う人(数が多い)に聞かれて答え続けた結果
夫「俺、もう北朝鮮の話するの疲れた…今度久しぶりの朝シフトだからまた聞かれるよ…」
頑張れ(´・ω・`)
・妙香山に行く&平壌恋愛結婚事情
朝鮮半島には6大名山って呼ばれる山々があるらしいけど、韓国の智異山以外は全部北朝鮮にある、ってわけでその中の一つ、平壌から近い妙香山へ行くことに。
朝のホテルからの眺めと通勤バス(`・ω・´)
通勤応援団。看板には「自力更生、堅忍不抜」の文字
途中、高速道路のサービスエリアに寄る。かわいいスノードーム付きのオルゴールが売っていて、曲は聴き慣れた「君をのせて」。ガイド君が1個お買い上げ
ガイド君「私、音楽好きですネー。この曲好きなので、彼女にプレゼントデスw」
私たちの仕事が終わったら、ガイド君は久しぶりに彼女(職業:英語ガイド)と一緒の1日休みでデートの予定なので張り切っている。ちなみに、北朝鮮は前はお見合い結婚が主流だったけど最近は恋愛結婚も多いらしい。ガイド君も、たまたま仕事で一緒になった彼女にアタックされて最初は気にならなかったけど徐々に好きになって付き合うことになったとか。ガイドさんは「知人の紹介」で結婚したとのこと。ありがち
うちの旦那くんはお弁当も作るし、ご飯も作るしなんでもできると言ったら
ガイド君「朝鮮ではまだまだ女性が家事をするというのが強いですネー。でも、私は違いマス。私は奥さんとなる人と家事は一緒にやりマス!特に洗濯は私がやりマス!!!」
頑張れ青年!!!
デート費用は男性が奢る、というのも根強いけど、ガイド君の彼女はそれを嫌ってワリカンが多いとか。あと、平壌は少子化が進んでいるらしい。ガイドさんも2人目が欲しいそうなのだが、奥さんが嫌がっているらしく悩み中。
ガイド君「昔はみんな、2、3人子供がいましたが、子供がいると税金や家賃は無くても何かとお金もかかりマスし大変デスからネー。私も一人でいいデス…w」
…だそう。ガイドさんの奥さんは現在産休中で、産休は1年とのこと。
北朝鮮では結婚へのプレッシャーは日本以上に強い。30代後半で結婚&子供授かったガイドさんは相当な晩婚。結婚して3年近く経とうとしているのに子供がいない私たちのことをどうも心配していた…ような(苦笑)。基本的に中韓の人は若者でも日本以上に気軽に「子供はどうするの?」と聞いてくるが、北朝鮮も同様であった。北朝鮮で離婚は珍しいが、不妊理由(男女共に)での離婚はあるらしい。うっむ…
旦那くん、食事で「これは男性に良いですよ!」と言われまくっていてイラついていたらしい(笑)うちに子供がまだいないのは旦那くんのせいじゃないんだけど…苦笑
・普賢寺
まずは山にあるお寺へ。お寺っていっても信仰の自由が無い北朝鮮の人が仏教を信仰してるとは思えないし、一応坊さんはいたけど、この国の状態で真面目に坊さんが信仰してるとは思えない(一応線香はあげといた・写真の人はお寺のガイドさん)。
歴史的遺産として扱われている感。朝鮮戦争で米軍に焼かれたとか、植民地時代弾圧されたとかの象徴でさ。仏教は親和性が高いので保存されてるのか。で、説明聞いてると当然の主席が〜のお言葉。…昔、平壌は東洋のエルサレムと呼ばれるほどクリスチャンが多かったらしいが、今となっては見る影もない。一応平壌には教会が存在するらしいけど…。北朝鮮には隠れキリシタンがいるが弾圧されていると専らの噂
でも、そんなことよりこのお寺…
…かわいくない???
この飾りが可愛いので全部写真撮ってしまった
日本にあったら「インスタ映えするお寺★」とか言われてそう。
北朝鮮人の団体さんが後ろに控えていた為ちょっと急ぎ足(あんま見えないけど門の下に次の団体さん達が来ていた)
主席が「保管するように」と言った昔の歴史的文書はめちゃくちゃエアコンガンガンで保管されていた…( ̄◇ ̄;)
・国際親善展覧館
お笑い北朝鮮で有名になったところで、現在内部は多分、いろんな国の人が笑ったから撮影不可。金さんファミリーたちが受け取った海外からの贈り物が今まで飾られている。1970年代の日本から贈られた本なんてまるで新品みたいだった。驚愕。スターリンから贈られた車なんてマニアなら垂涎ものでしょう。
重い扉を開ける旦那くん。荷物はクロークに預けなければならず、金属探知機まで設置されてる厳戒態勢。
案「どこの国が見たいですか?(^^)」
私「日本」
夫「ポーランド」
ガイドさん、「やっぱりか!」という顔しとるwww
…ちなみに同じ社会主義だったポーランドと比べ、日本のブースは多分ポーランドの3倍ぐらい広いし、在日企業とかもあるにはあるが、80、90年代で日朝首脳会談が行われる前はま〜、皆さん北朝鮮に贈り物してたみたいで。政治家も、内閣総理大臣も自民党議員も県議会議員連盟とかもあるっていうね。日本政府なんてそんなもん。
ただ、個人的に実は…
バッキンガム宮殿で行われてた、エリザベス女王が貰った贈り物展のが面白かったな…。
主席や総書記達は割と写真もなんていうか表情にそんなに出さずにPoliteに受け取ってるんだけど、エリザベス女王はめっちゃ顔に出ていたんだ…。そして「何故、これを女王に…?」って思うものがたくさんだったんだ…汗
金さんちファミリーの品物の方が全体的に品が良かった。あの有名なワニも見たけど。そういえば、エリザベス女王はどこに保管しているんでしょう?
こちらも内部を全面改装したみたいで、神々しくカラフルでクオリティのとても高い金日成、金正日、金正淑の像がございましたよ。そしてカーディガンの前ボタンまできちんと留めさせられ(…ボタン留め間違えて「子供か〜っ!」って旦那に怒られてボタン直してもらうっていう)、必ず拝礼。とにかくこの3人が北朝鮮国内では神々しい扱いなのである。戦前の天皇陛下並のアンタッチャブルさ。
ま、うちの旦那くんはロイヤルファミリーのいない国育ちだからか、エリザベス女王も天皇陛下も意味がわからない「アンフェア」な存在にしか感じないらしいが…(といいつつ天皇陛下の儀式とかは見てて面白いらしい。でも皇太子殿下(現天皇陛下)のせいでヴェルサイユ宮殿の日程変更した時は本気で激怒しとった)
案「こちらの像、どう思いますか?」
私「(えっ)い…生きておられるようですね!」←感想言うのが下手クソ
案「はい、皆様そうおっしゃられます!」
私は「日本人なら神社を建てるな…これは…」とか思ってた、本当は。ゴメソ。御利益ある…かも…
トランプと金正恩の写真もしっかり飾っておりました。物の保管のためか内部は結構エアコンガンガンで寒かった…
人通り見終わった後は素敵なお山の眺めを見ながらお茶で休憩。自然いっぱいで気持ちいいなー。夜はきっと素晴らしい星空が見えるんだろうな〜キャンプしたいな〜…とか思う。そういえば、開城行った時にサイクリングしたという欧米人のおじさんに会ったな。「素晴らしかった」と言ってた
ガイドさん達と写真を撮った後、中国人観光客がドカドカ来たので退散ヽ(;´ω`)ノ
・北朝鮮人の中国人観?
国としては親中、現在8割が中国人観光客で日本語ガイドさん達はぶつぶつと「日本語より中国語やっときゃよかったよ」なことを言う昨今だけど…おそらく北朝鮮の人は中国も中国人もあんまり好きじゃないっぽい…。彼らの話を聞いてるとちょいちょい中国disが混ざる…苦笑
ガイド君「中国の品物は安いですが品質悪いデス。大量の日本製品のニセモノが中国から入ってきたのですが、皆日本製品好きですけど、中国製品のせいで最近、疑心暗鬼になってマス。やっぱり日本製品はなんでしょかネ〜、味が違いますナ〜。箱とか違うんですよネー。私は日本語ガイドなので、私からもらったものは皆安心できマス。」
ガイドさん「中国人のこと、どう思います?好きですか???」と( ̄◇ ̄;)
とはいえ、ガイドさんもガイド君もちょっと中国語話せるの凄い…(´・ω・`)語学に留学なんていらないんや…
…で。北京の中国人はマナーがある人もいたし、親切な人もとても多かった。何より私の中国人の友達は本当に本当に良い子であるのだが、何故か北朝鮮観光に来ている中国人はマナーが物凄く悪く、正直に言って私も旦那くんも、怒りたくなる時が多々あった。
夫「イギリスに来る中国人観光客はマナーが良い人が多いのに、どうして北朝鮮ではこんなに酷いの?」
北朝鮮観光をしたい中国人は、やはり昔の本当に真面目に社会主義時代やってた頃を思い出したい壮年世代が多いようで、多分それも理由にある…のかなぁ?とにかく騒がしく、ガイドの話は聞かない、ガイドの発音が悪いと茶々入れる、周りを見ない、並ばない、人の手に持ってるお土産勝手に掴んで眺めてどこに売ってたか聞く…など( ̄◇ ̄;)あと、多分北朝鮮を見下しているのも理由にあるのではないかと
中国語ガイドさんがうちらのガイド君に朝鮮語で愚痴を言ってる時も…。
中国人観光客の良いところはノリが良く歌ったりダンスしたりして楽しそうなところ。金払いが良く気風が良いのでお土産買いまくり、チップも弾みまくり?
ま、色んな人と話さないとわかんないけどね。