ミッション352日目
・ハイゲイト墓地 西側
コロナ真っ最中の時にハイゲイト墓地 東側へ行った日記を書いたのだけど
いろいろ開いてるから西側ガイドツアーも開いたのかな?と思って確認したら
highgatecemetery.org
まさかの西側、要事前予約だけどガイド無しで週末、開放するとのこと…
この夏、実験としてガイド無しで西側エリア開放とのこと。ウェブサイトによると西側がガイド無しで解放されたのは、実に数十年ぶりのことらしい。
この機会、逃してたまるかと即予約!!!!!!
ガイド無しは週末のみ(通常のガイドツアーも平日やっている。新型コロナのため、1ツアーの人数は5人のみ)。直接販売はせず、インターネットでの事前予約が必要。この墓地のチケット代はお墓の管理費に当てられているようで、ガイドツアーをやると人数制限やコロナ対策をしなきゃいけないから管理費減っちゃう、ということの試みなのかもしれない
ちなみに、チケット予約前にこんな風に注意書きが出るのであった(以下、適当な意訳)。
①メインルートを離れないこと。蜂の巣や大きな穴等危険な場所があるので、絶対にルートから外れた場所には立ち入らないこと。子供がいる場合は必ず目を離さないこと。
②お墓に触れたり踏み込んだりしないこと。古いお墓は不安定なため、落ちて重傷を負う可能性があります。
③他の人との社会的距離を空けること。新型コロナに関する政府のガイダンスに従うこと。
④現役の墓地のため、毎週新しい埋葬があります。新しいお墓や、お墓参りの写真は撮らないこと。故人やその家族のプライバシーを尊重し、守り、静かにすること。
⑤ハイゲイト墓地は丘の上にあるため、かなりの急勾配があります。西側は休める場所は入り口にしかありません。承知してください。
⑥あ、ちなみに東側(カール・マルクスのお墓があるよ!)の入場券もチケットに入ってるからわざわざ買う必要はないよ!両方行けるよ〜。来場時に入場用のリストバンドをお渡ししますね
西側に入場すると、元KGBで2006年に何者かに毒殺されたアレクサンドル・リトビネンコ氏のお墓があった。てか2018年にもソールズベリーで元ロシアスパイの毒殺未遂事件があったし結構ガバガバだなイギリス…
墓というより廟じゃん…というお墓が続く
西側メインともいえる場所は一番奥にある
ロンドン・セメタリー・カンパニーの創設者、スティーブ・ギアリーという建築家がデザインしたのがこのエジプト街とレバノン回廊。18世紀末のナポレオンの遠征と、19世紀の「探検家たち」が持ち帰った大英博物館のエジプトの遺物(盗…ボソッ)により当時は中東ブームが凄かったんだね
「Columbarium(納骨堂)」があり、鉄格子を覗くと中はまんまお寺の納骨堂みたいになってた。ロッカーみたいなやつ
ところで、ここのてっぺんに象徴的な樹齢約100年を超えるレバノン杉が植えられている…はずなのに、無くない?と思ったら、なんと去年ついに樹齢約200年オーバーで撤去されてしまったそう。大きな木を支えるにはこのお墓は問題があり危険であったこと(しかも2000年代に落雷もあったとか)、真菌が発見されたことでお墓を守るために撤去されたとのこと。うーん残念。代わりにひまわりが元気に咲いていた。小さく生えてるやつ?が新しく植えた木かな?この木がまた大きくなる頃には私はこの世にいないな〜〜
ガイドブックを見ると…昔はこんなだったのか、何もない!クリビツ…
大体同じような日本のお墓(沖縄は除く)と違って、様々な形状のお墓がある。最近のはともかく昔のは年代的なのとか金額的なものとか流行り廃りとかあるのかなと思ったけど、種類的にはこんな感じらしい。最もポピュラーなスタイルは「ヘッドストーン」タイプ。デザインも素材も様々。結構薄い
「霊廟(Mausoleum)」タイプ。通常は一族所有で数世代に渡って棺を納めるためのタイプ。「あ〜ビールでも飲みてえな〜」とか言ってたら1800年代のビジネスマン、ジュリアス・ビアー(ビール)の墓が横にあってびっくりしたわい。残念ながらパブは経営していなさそうね
霊廟タイプはやっぱり大きいので目立つ…。東側には霊廟タイプはあんまり無い
石棺(Sarcophagus)タイプ。写真は東側墓地のもの。土に埋めずにまさかの上。これもエジプトとか意識してるのかしら…
平石板(Ledger Slab)タイプ。墓泥棒防止にはこのタイプが良いと考えられてたらしい。写真は東側のマルクスのオリジナルのお墓
チェスト(Chest Tomb)タイプ。シンプルなものから装飾されているものまで色々。この写真も東側の方。
他にもカタコンベ(地下墓地)とかもあるようだ。19世紀の画家、ロセッティ一家の墓(画家のロセッティの墓は別のところらしい)。ドルマークみたいな墓のマークは、IHSというクリストクラム。ギリシャ語でイエス・キリストを表す最初の3文字を示している。後に「Jesus, Saviour of Men(Jesus Hominum Salvator)」を表すラテン語の省略形と解釈されている…だそうで
1800年代にイギリスに見本市で動物園を披露していたジョージ・ウォンウェルの墓。元々は靴屋だったそうだけど、南米から来たボアコンストリクターを75ポンドで買って、珍しい生き物を見せると生み出せる利益に気づいたらしい。つうても、連れてきた珍しい動物はイギリスの気候に馴染めず死にまくったらしいですけど…。このライオンの像は「ネロ」っていう名前だとか。葬儀について詳細に指示を残していて、棺はポーツマスで難破した船ロイヤル・ジョージの木材を使うこと、この木材はアルバート王子の病気の犬を彼が治癒したお礼の贈り物で、これで棺桶作って一般公開していたらしい…
ただ行ってみたら何故西側はガイドツアーのみなのかわかった。チャラチャラしている(違)東側と違って、西側は結構新しい墓地区画が多くて、かなり若い人のお墓とかも結構あったのね。マップにどう考えてもメインルートがあるのに凄い外れのジャングルみたいな小道を歩くのが推薦されていて、何故かと思ったらメインルートの方は新しい区画のようで新しいお墓がかなり並んでいたし、実際に墓地にお墓参りに来ている人ももいた
新しいお墓はやはり写真を撮られるのは嫌な人も多いので、「写真を撮らないでください」という看板を立てている墓地も。丁寧に手入れされているお墓は撮らない方がいいです。特に西側は
ミュージシャンのジョージ・マイケル(あの超有名なラストクリスマスの曲を歌った元ワム!の人)は西側に埋葬されているのだけど、場所は非公開。マップにも載っていない。親族がお墓が観光地になることを嫌がっているそうなので。有名人は東側に埋葬されている人が多いです*1
(日本のお墓みたいに綺麗に整備されていないので、場所を知らずに行くとか探し当てるのはかーなり難しい)
ここぞとばかりに見てくれえ!という感じのデスマスク付きの派手なマルコム・マクラーレン(東側)の墓とは大違い…( ̄◇ ̄;)
派手好きな人は東側に埋葬され(て、特徴的なお墓を建て)ると良いかもしれない( ̄◇ ̄;)
そういえば前回買えなかったポストカード、なんと今回は撤去されてしまい完全に買えなかった_| ̄|○
・というわけで
後は誕生日なので贅沢をしました(ほぼ自分の金で…w)。ルイヴィトンなんて何年ぶりだろう…。神棚に1ヶ月(神棚なんてない)ぐらい祀ってから使った方がいいのでは?と言ったら旦那くんに「それじゃwww意味ないじゃんwwwなんのために買ったのwww意味不www」とゲラゲラ笑われてしまったので開けたよ(苦笑)
セルフリッジのルイヴィトン、コロナ対策のために入り口で何を探しているか言わないといけない感じで冷やかし厳禁な感じでした( ̄◇ ̄;)
ちなみに、ルイヴィトンもJo Maloneも日本よりずっと安いです…日本はiTunes Storeの音楽と、外資ブランド(これはまぁ普通か…)はめちゃくちゃ高いです…
*1:つうても英語でググったら写真出てきた。しかもそのお墓見た