ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション373日目

・イギリスの古い家(といってもイギリスの中では古くない)の洗礼を受ける
さて、買った家の改装についてなんですが、全然進んでおらず暫く廃墟か?って中で住んでました。
発端は階下の家の騒音。壁も床もちゃちいのに、下の階が音楽好き。それも大音量かつクラブミュージック系の大低音。頻度は高くないとはいえ、最初の頃は夜中の12時まで音楽かけている時も…。
話し合いすると収まるんですが、何故か2週間後辺りに復活するの繰り返し。おまけに下の階は遂に逆ギレ。最終的に行政がレターを送りつけたため、大分音楽鳴らなくなったんですが下の階は我が家へ不満爆発。

前の家がオフィスビルを改装した家だったので、騒音問題といえば専ら階下に新しくできたレストランぐらいで、マンションの中自体は壁も床も分厚くて何もなかったんですよ。
この家引っ越してきてびっくりしたのは、上の階が歩くとギシギシが凄い。まぁそれは慣れちゃったんですけど、下の階にも当然我が家の音が響いてるわけで。
将来的に子供なんかできてしまった日には最悪のバトルが待っていることも目に見えてるわけで。
周りには「イギリスってそんな家ばっかり」と言われ。

夫は最初の頃、自分で直すと息巻いていて、メインベッドルームになんだか接着剤だの釘打ってみたりだのするが直らない。
「仕方ないw」「ビルダーの義弟も前に直してみようとやってみたことあるけど無理だったってwww」の一点張り。
それでどんどんメインベッドルームを作ってしまったわけです。

改装を一刻も早く安く終わらせて快適な家に住みたい旦那と、改装前にプロを入れて防音工事をしたい私で喧嘩が絶えず。
…でも、いよいよ下の階の騒音に耐えきれなくなり、私が警察のパトカーに乗って救急病院に行く事態*1となり(-_-;;;)

旦那も防音工事をすることにようやく納得し、防音のプロの会社を探し当てやってもらうことになったのでした…とはいってもここはロンドン。工事まで2〜3ヶ月待ち。そのためなーんもできなかったんですが、この度やっとこさ来てくれたのでした。このコロナ下で在宅勤務する人が増えて、騒音問題件数がかなり増えたとか…
とりあえず今回はメインベッドルーム以外をやってもらうことに。謎の会社設立15周年記念で、15%オフ(これは結構大きかった)

・びっくりするほどの欠陥住宅
イギリスの家は頑丈で長持ち…などという記事をたまに見かけるけど、あれは全部嘘だと思う。というのも、昔YMSで一級建築士の子がこっちで図面引きのバイトをしていたんですけど、「驚くほどいい加減で測量がされてなくてびっくりした」っつってたんです…新築ですらそれよ。
で、今回工事でビルダーさんが床を開けて一言「結構難工事だなこれは」
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なんでかっていうと、この家が建てられた(ちなみにそんなに古くない)年代の建物の多くがそうなんだそうですが、時間と人件費節約のためにかなりの突貫工事で、本来行うべき工程がきちんと成されてないと(T_T)
床を水平にするためにコンクリートを流し込んでいるのだけど、そのコンクリートを一度乾かして再度コンクリートを入れるべきところが、ささっと乾かして終わりにして別のレイヤーを流し込んでいない。だから、床が水平ではない。
その上に木を組んで床を組み立てるわけだけど、そもそもの床が水平ではないから、歪んでいる。だから、床も真っ直ぐではない。
更に日本では特殊乾燥させるらしいんですが、この木も湿度やら何やらで伸縮し、隙間も生まれて、しかもフロアパネルも痛んでおりこの釘の取り付けもよくないため、床鳴りまくり。

当然断熱材なんか入ってない。

てか欠陥住宅じゃねえか💢

旦那が接着剤だの釘打った程度で直るレベルの床鳴りじゃないじゃん(-_-;;;)

この工事の前に旦那の同僚のご主人(カーペンター)に別の工事で来てもらって*2、「日本の家と比較したら、イギリスの家なんて全部ク●」というお言葉貰っていたんですが。
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「ご近所トラブルには大枚はたけ(金ねーよー、下の階に請求してえよー)」ということで吸音効果もある断熱材(ロックウール)を詰めてもらい、水平ではない床には水平になるようにしてもらい、更に防音パネルを敷き詰めたのでした。
なんせ、前は我が家が文句言った後のFワードすら下の階から聞こえてたから(苦笑)
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プロすげー。はえー。でも家の中超Dusty〜涙

しかも、断熱材を詰めたのでラッキーなことに暖房の効きまで良くなり(韓国人の友達が長らく居候中なのですが、効きが悪かったセカンドルームがあったかくなった!と)
工事会社の人も凄くいい人で、良かったです。

旦那「メインベッドルームもやってもらおう」
と即見積もり取ってるし(-_-;;;)(お前なー…)

お財布には物凄く痛い出費なんですが(T_T)、痛んでいた床も全部変えてもらったし新しい素材になって、床のギシギシも全てストップ、歪んでいた床も真っ直ぐになり、無事にジャンプもDDRもリングフィットアドベンチャーもダンスパーティー(予定なし)もやれる家になったので本当にやって良かったっす(T_T)
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ここから古い壁紙を剥がしていって、壁の穴やギャップを直してペイントしたらフローリングを被せていきます(予定)

日本のリノベーション番組で古い家に断熱材をよく入れてるけど、断熱材って大事だなって思いました…。
イギリスの家でカビや結露(これはうちはあんま無いんだけど)に悩まされてる人は断熱材を入れることも検討したほうがいいと思います…。
「海外の家は日本の家と違って暖かい!!!」というのもよく聞くけれど、イギリスの家は決してそうでもなく、隙間風があったり、断熱材がまともに入っていないからテラスハウス(長屋)の横が建て直しの為無くなったら途端にカビだらけ、という話も周りから聞いてヽ(;´ω`)ノ

海外のシェフなんかに和食指導したり、日本がどれだけ素晴らしいかの番組、ああいうのって私嫌いなんですけど、今回あんまりに辛すぎるわお財布の中身も寂しいわで

今回の件に関しては日本の施工業者に来てもらってイギリスの突貫工事の欠陥指摘全部してもらって「これは日本ではあり得ませんね」って言ってもらって劇的ビフォーアフターやってBBCに流してほしい…ぐらいまで思った_| ̄|○マジ私が許す

ちなみに、イギリスには既にそういう番組とかあるんですけどね、ハハッ

しかも壁のスカーティングを取っ払ったら副作用でセントラルヒーティングのパイプが経年劣化で微妙な水漏れしていること発覚したのでプラマーが必要になった。床に水がすこーし染み込んでたらしいっす…
金が飛んでいく、死ぬ…_| ̄|○

・そして
居候(韓国人)の希望によりたこ焼き焼きましたん。これも、前の家だとガスじゃなかったのでできなかったことですね(電気のたこ焼き機買えば一応できるけど)。居候は初めての手作りたこ焼き作りに大喜び
Amazon UKで適当に売ってたたこ焼きプレート(しかもイワタニのだった)とピックを買ってみたら無事できましたん
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普通のたこ入りとキムチーズソーセージのやつを作りました。紅生姜は買うの忘れた
たこや天かすなどの材料もWASOさんで頼んで、すぐに送ってくれるので超便利。なんていい時代なんだ
www.waso.tokyo
こんなに作って(写真の量が他に+2皿)、食べ切れるんかねと思ってたのに3人でぺろっと食べてしまいました…
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ちなみに、日本でも亡くなった母親がいきなり立派なたこ焼き機買ってきてからたまーにたこ焼きが夕飯とかありましたけど、自分では全然作ったことなくて(^^;)(凄く難しいと思い込んでいた)
たこ焼き焼くのも、天ぷら揚げるのもイギリスに来てから身についたスキル…ヽ(;´ω`)ノ

*1:詳細割愛

*2:彼にも防音工事の見積もり取ってもらったけど、この会社より高かったので頼みませんでしたん。15%オフ無いし。でも、15%オフが無かったら金額的にはほぼ一緒、ただ、防音工事の会社の方が工事のグレードが上だった