ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション376日目

・放置気味のブログでしたが
日本ではまだコロナ、コロナと大騒ぎみたいですが、イギリスはコロナのコの字も出て来なくなり、普通に出勤が再開し、マスクをつけてる人もだいぶ減っております…
別にコロナが消えたわけではないんですけども(周りもたまにかかってるし)。
ポーランド年末年始滞在記もウェールズ旅行も投げっぱなしですけど。

で。唐突ですが夏休みでジョージア(a.k.a.グルジア)に行ってきた。
最近日本で妙に流行ってるらしいけど、何故ジョージアを選んだのか凄く不明。しかもまさかの直行便が無かった…。トルコ経由で7時間とか8時間!英語は通じるのか?ロシアともめてるけど大丈夫!?イギリスでは全くメジャーな旅行先ではないので、周りから「何故、ジョージア…?」と言われまくる始末

結果から言うと、旦那くんも私も「ジョージアめちゃくちゃいいじゃん〜!また行きたい〜!」ってなったのでした。

・そもそも無事着くのか
今、ヨーロッパは人材不足で飛行機が大混乱。鬼門は西欧各国。出発はそもそも普段からめちゃくちゃのヒースロー。この夏にヨーロッパ旅行行った周りの人で飛行機トラブルに遭ってない人の方が少ない。大体、年末年始の時点でポーランド行ったときにルートン使ったら1時間以上荷物が出てこなくて帰宅が深夜になった…
突然のキャンセル、遅延、ロストバッゲージ、オーバーブッキング、空港に長蛇の列で入れない、謎の真っ白の飛行機が来て「この飛行機は●●社ですが、飛行機足りなくて私たち急遽借り出されたので●●社のことはよくわかりませ〜ん」などとアナウンスwとかあったらしい(わけわからん)。もはやエミレーツがヒースロー訴えるレベルの「エアマゲドンwww」声明出してるし。
トルコ航空にトルコ乗り換えだから大丈夫じゃね?とは思いつつ、一応早めに(家にいても仕事しちゃうから)ヒースローに到着。念のためにAir Tagも買った。
今回必ず預け荷物とロストバッゲージしたくない理由があった

ジョージアワインを買いたいから。

手荷物だけじゃ持って帰れないっつーの(免税店で買うという方法もあるけど、こういう国の空港の金額はそもそも目が飛び出る金額になっていることが多い)

ヒースロー、確かにチェックインスタッフが少ないように感じたけど、早めについて並んでいたので余裕でした。前の便は遅れてたみたいでちょっと不安だったけど、これも余裕。夜便でもはや空港閉まる時間に近かったので、セキュリティチェックも行列なし
そんなことより物凄いもめてるアフリカンな家族がいて、そっちがめちゃくちゃ気になった。耳をダンボにして聞いてみたところ
・アフリカ某国に行きたい(多分トルコ経由)
・家族の一部が某国のパスポート更新してなかったのか、あるいは喪失したのか、英国国籍パスポートしかもってない
・某国、英国国籍者は要ビザなのに、ビザがない。ビザが無いから航空会社も乗せられない
…それぐらいチェックしとこうぜ(;´д`)結局乗るの断念してたっぽい

こっちでもこんな可愛い飛行機あるんだねー

夜便なのに、全然眠れない2人。うそごめん、イスタンブールからトビリシまでは私めっちゃ寝てた。あまりに眠すぎて着陸時「お〜…これがジョージア…」と見つつ、寝るを繰り返してたんだけど、トルコ航空が超荒い着陸と急ブレーキをかますもんだから、起きた。
今回、旦那が「不安だから送迎をつける」とか言い出したのでちゃんと空港に迎えが来てた。空港で名前を掲げてる人ってそういうことか。割高なんだけど、ジョージアは空港で売ってるSIMカードがめちゃくちゃ酷い値段設定だったし、これはまぁよかったかも。

…運ちゃんのめちゃくちゃ荒い運転を除けば…(;´д`)

ジョージア、全体的に凄く良いんですけど、「運転の荒さ」は本当にやばい。イギリスでも車の運転平気でする&日本で運送会社に勤めてた経歴のある私ですけど、ジョージアは「この国で運転、まぢ無理」と思ったほど(;´д`)

ジョージアトビリシあれこれ
さて、EUを抜けたくて抜けちゃった国(イギリスとかイギリスとかイギリスとかイギry)があれば、EUに加盟したくてしたくてしたくてたまらない国があります。

ジョージアです。


加盟していないのにEU&NATOセンターがあり、

パスポートスタンプもどこかEUを彷彿させるもの(右は本物・ジョージア、昔は全然違うスタンプデザインだった。あと入国の時に出入国審査官に「ウェルカーム!」って言われたwww昔は入国時に観光客にワインボトル配ってた時あるらしいよ)

車のナンバーもEU風(右は本物・見本)

極め付けのあらゆるところで風になびくEUフラッグ。行く前に周りの人とたまたま「正直イギリスなんてEU加盟中でもぜんっぜんEUフラッグ掲げてなかったよねー」って話をしていたんですけど…。

その昔、オランダから来たイングランドウィリアム3世がイギリスのことを

「この国の連中ときたら、愚かしいまでに自分のことばかりに夢中になって、外国で何が起こっているのかについてはほとんど関心を寄せていない。まるで地球上にはこの島しか存在しないか、あるいは外の世界のことなどまったく関係ないかのごとくだ。」
君塚直隆「悪党たちの大英帝国」93頁より

といったそうですが、イギリスは結構「insularity(島国根性)」。一方のジョージアユーラシア大陸の真ん中の方、ローマ帝国ビザンツ帝国、ペルシア帝国、アラブ帝国オスマン・トルコ帝国、モンゴル帝国ロシア帝国など色んなところに占領された歴史があって、今もロシアとは南オセチアアブハジアでもめているので只事ではない…

…が、駐日ジョージア大使の過激発言も見れるけど、そうはいってもロシアと関係が切れないところからか、先日のEU加盟候補国から落っことされてしまったけど。
ちなみにジョージア、観光客めちゃくちゃウェルカムで、日本人やポーランド人に至っては(適切な医療保険に入っていれば)ビザ無しで1年滞在できるんですけど、
その領土でもめているためか台湾パスポートを一切認めず、台湾人入国禁止(; ・`д・´)

街中の観光客にはイスラム系の人も多かった(ジョージアは西欧よりの割にはイランとも関係悪くないらしく、イランの人も結構いたと思う)。

そんなことより、街中のグルジア(ジョージア)文字!

ありとあらゆるチェーン店にジョージア文字がついてた(決まってるのか?)。日本ではカタカナマクドナルドも絶滅寸前なのに

アルファベット以外の文字が好きなのでこれは萌える(個人的趣味)

トビリシvsソウル。日本ではとっくの昔に無くなってしまったダンキンドーナツ(若い子はあったことも知らなさそう。かくいう私も日本で食べた記憶無いし…(村上春樹の小説には出てきてたけど))

流暢とはいえなくとも、英語も割と通じたし、ジョージア人はなかなか親切な人が多くてめちゃくちゃ旅行しやすい。なるほど〜ジョージアノマドとか言ってる人もわかる気がする。物価はロシア侵攻で確かに結構上がってたけど、イギリスに比べればもちろんまだまだ安いです(でも円安だから対日本円だと思ったほど安く無いかもしれない)。ATMもたくさんあって現金下ろすのも問題なし

観光業に力を入れているジョージア、そこらじゅうにお巡りさんもいて、治安もかーなり良さそうでした。少なくともロンドンやパリよりは安心できた(ぉぃ)

ちなみに、ジョージアに「スターバックス」はまだないです。

ジョージアで温泉(ハマム)に入る①
トビリシはそもそも名前の由来が「あったかい」らしくて温泉が湧き出るところなので温泉がいっぱいある。Bathの由来の街があるのに温泉にはちーっとも興味のないイギリスから来たので、もちろん入る!温泉街へゴー
まずは超超超観光客向けの「Chreli Abano」から。日本のガイドブックには国外からの予約不可とか買いてあったけど、この数年で変わったのか、オンライン予約できた。しかも「予約システムにミスがあって15分後になるけどいい?」ってイギリスまで電話かかってきた。観光客が殺到しているくさいので予約した方が吉
www.chreli-abano.ge
ここは全部貸切家族風呂。というか、うちの旦那くんは「公衆浴場」が苦手なので助かる。日本の温泉でも結局わざわざ家族風呂借りて一緒に入ったし。トビリシでは公衆浴場もあるけど貸切スタイルもよくある

持ち物はタオル、サンダル、シャンプーとか。タオルは借りれるけど有料だし。ドライヤーはあったので不要。めっちゃ硫黄の匂いがして(旦那くんは「Tamago Smell〜!」って騒いでたけど)熱々でよかった。20ラリでキシというジョージアン垢擦り可能。なんか公定料金でもあるのか、垢擦りの値段はこの先どこも一緒だった
支払いはカードで事前決済だったのに、垢擦りだけは何故かここの浴場だけ現金払い。ちなみに入った全箇所で垢擦りしたんですけど、ここの垢擦りは一番適当wwwでした。旦那くんは人に触られるのが嫌なタイプなので、垢擦りやったのは私だけ。あつあつの風呂に入って、休んで、また入ってを繰り返した
久しぶりに温泉に入ってめっちゃ肌がツルツルになって気に入ったので、滞在中更に他のお風呂も入った。最終的に3カ所行ったけど、旦那くんは結局ここが一番好きだったらしい。観光客向けなので綺麗。ただし高い

夕飯はヒンカリ!ロンドンでもジョージア料理のレストランは何度か行ったことあるけど、やっぱ違う〜!美味しい〜!変わり種っぽいポテト&チーズとかも美味しい

つづく(今度こそ…汗)