ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション176日目

色々あって日本に帰りたい気持ちと帰りたくない気持ちがあるんだけど、友達に子供生まれたからとりあえず帰りたい(けど帰れない)

・洗濯問題
洗濯機で洗濯すると、謎のグレーの線がつく洗濯物がいくつかあって(主にピンクの衣類に)、色落ち?にしては変…やだなぁ、困った…と思って、義妹んちでコーヒーこぼした時にも義妹の義母がドイツ製の石鹸を持って落としてくれたこと思い出して(どんだけやらかしてるんだ〜!)、こりゃあ現地主婦に聞くのが一番だ、と義母に尋ねたらあっちう間に解決したヽ(;´ω`)ノ
イタリア製の石鹸?みたいなのがこの前送られた大量の荷物に入ってて、「これなんだろ?聞いてみないと」と旦那が言ってたんだけど、それがめっちゃ効くって、それで洗ってもらったらあっという間に落ちた。その石鹸、切って洗濯機に一緒に入れてもいいんだって。って無くなったらどうしよう、イタリア行くしかないじゃん!(ぉぃ
しかし本当にこっちの洗濯はめんどくさい。硬水困るなー
そして旦那はだいぶ前に洗濯に対してやたら自信満々発言あったけど、適当であまりあてにならないことがわかった。洗濯係は多分ずっと私だな、こりゃ〜

・ふぁぼるき作ってもらった
ファボルキ」というポーランドのお菓子が、甘いもの苦手な私でも絶対好みの品だったのでファボルキ食いたい!と言い放ち作ってもらった(めんどくさい外国人。こりゃ寿司作れ言われたら作らんといけないわ…巻き寿司の練習すっか…)。えっと、普段はそんな家で作るもんじゃないみたいっす…
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うどんみたいにどんどこ叩くらしい。旦那が叩くと凄い音がするのに、私が叩くとぺちぺちしかしないので笑われた
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形を成形。要所要所で義母に「写真!」って言われるのでパシャパシャ撮る
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こんな油少なくていいのか
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完成。ウマー。嫁は粉砂糖ふりかけ係だった。作り方は他の人が書いてあるのでご参考までに
blog.hankyu-travel.com
kimamanapoland2525.blog.fc2.com
なんか普通に日本でも手に入る材料でできそうだし(ちなみにウォッカスピリタスは入れてない、今回。その代わり義母はビネガーいれてた。しかもSUSHIとかおもっくそ書いてあるキッコーマンの米酢。米酢だとちと成分が足りないらしく、スプーン2杯ぐらいいれたほうが良かった、とか言ってた)、家でも簡単に作れそうだなあ。やってみようかな。私は料理があまり好きではなく、得意じゃないのでつらい…_| ̄|○

・日本の朝飯出した
「一体何を作れば」と言ったら「日本のでいいじゃん」と旦那に言われて、日本式朝ごはんを出した。おそるおそる味噌汁も…(納豆は私の)
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そしたら美味しい!ヘルシー!と評判であった。ポテトサラダはレシピ教えろと。しかも義母、納豆も試して「美味しい!」だと。ポーランド人納豆超平気説*1がまた強化されたよね…汗

・義母と共産主義
義父(と、そのガールフレンド)に聞けなかった共産主義時代の話を義母にふってみたら義母の目が光りだし

母「共産主義の方が本当によかったわよ!!!!」

`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブ------ッ!

母「共産主義時代は本っ当!によかったわ。皆仕事があったし、こんなにお金について考えることもなかった!!学費は全て無料だし、他の町で学びたければ学校が全て負担してくれてアパートを借りる必要もない!!!何も考えずに済んだのよ!!!!」

母「共産主義が終わって、皆仕事を失って町はホームレスだらけ!!!何もかも失ったのよ!!!」

だいぶ前に、英会話教室の先生(超資本主義アメリカ人)に「本当に北朝鮮人は不幸なのか?北朝鮮が無くなったら、幸福になる人もいるかもしれないけど、不幸になる人もいるのでは?別にアメリカばかりが正しいわけではないし」で議論したことがあるんですけど…
と、いうのも、脱北者が本当に全員幸せなのか?というと、実はそうでもないらしく、苦労してる人や資本主義に馴染めない、北朝鮮に帰りたい、という人の話も聞いたことがあったから。また、元政府高官の家族で、平壌暮らしだった女性が「北朝鮮にいた時は自分は世界一幸せだと思っていた。何不自由なく住んでいたから。ただ、身内が脱北してせざるをえなかった」とかいう話もネットで見たことがあったため。別に北朝鮮を肯定したいわけではなく、単純な疑問

本当に違う意見きたよ…(; ・`д・´)

私「と…友達(ポーランド人)が共産主義時代は毎日お腹ペコペコで苦しかった言ってたんですけど…」

母「彼女は共産主義時代を知らない!!*2私のその時代は家の中はまるでお店のように食べ物があふれていた!!!」(マジかよ!!)

私「外国に行ってみたいと思ったことは…?」

母「ハンガリー(同じく東側諸国)に興味があって行ったことがあるわ。国外旅行もできたのよ」

私「に、西側諸国に逃げる人は…」

母「あいつら本当に共産主義の良さをわかってないのよ!!!!!私の時代、金はただの紙切れで何一つ不自由していなかった。食べ物は豊富で何もかもが与えられていたことをわかってない!!!」

ポーランドの、共産主義下で商店の買い物を待つ行列写真って一体…。*3

ポーランドの伝統料理も、資本主義に移行してからどんどん海外のものが取り入れられ始めて変わってるそうで…

母「休みの日は山へ行き、湖へ行き、ダンスを楽しみ、本当によかったわ。学校だってね、頭が良くても良くなくても全く関係なかったのよ。」

そんで、生まれてすぐ共産主義が終わり、資本主義にどっぷり浸かって日本人と結婚までした旦那くん(共産主義反対)と大口論始まってもうた。共産主義が終わって資本主義に切り替わり、後に会社から解雇、高齢で仕事を失いイタリアまで出稼ぎに行く羽目になった義母は、本当に辛い思いをしたそうで(しかもその解雇した会社は退職金払いきれなくて未だに支払い待ってるらしい…)、そんな義母にとっては資本主義はただのパニック。義母は共産主義!万!歳!らしいΣ(゚Д゚;)
義母が何故イタリアを選んだのかというと、イタリア語の方がドイツ語より楽だったから。ほとんどの人はドイツを選択してたらしいんだけど、ドイツ語は難しくて全然覚えられなかったそう。しかし仕事で行ったイタリアの最初の地がシチリアだったのだけど、人々は食べ物の話か金の話ばかり、公園に行けば若者が昼間っからドラッグとセックス、あまりの汚さに幻滅して、仕事でも二度とシチリアには行ってないそう…。最初の資本主義国がそれじゃ余計に幻滅したのかも…(; ・`д・´)

お…おもしろすぎるだろ…。
てっきり共産主義時代の苦労話を聞けると思ってたらまさかの共産主義時代は幸せだった話とか…

北朝鮮についても考え直したほうがいいかもしれないわ…。ただ、超共産主義が盛り上がってて、ソ連もバリバリの義母の時代と、経済制裁食らってる北朝鮮を比べちゃいけないような気もするけど。
(「でも、旦那くんと結婚できたから共産主義は私にとっては終わってくれてよかった(苦笑)」と言った。そして私は共産主義万歳!というわけではないです。できれば勘弁してほしい。ただ、興味があるだけ)

*1:旦那大丈夫、友達、友達旦那、友達旦那弟、友達旦那彼女、全員納豆好き…。旦那と友達以外は日本には一度も足を踏み入れたことなし…。ワルシャワで豆腐屋開くしかねえ…

*2:旦那が「いや知ってるよ!俺より年上なんだから、89年だぞ共産主義が終わったのは!」と義母につっこんでおった、が彼女の話は共産主義政権末期の話でもある

*3:旦那曰く、義母が育ったのも結婚後も多分田舎だから?とのこと。もちろん物資が不足してたところの方が多いと思う