ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション347日目

・ハイゲイト墓地へ行く
ロンドンにハイゲイト墓地、というところがある。墓地は墓地なんだけど、この墓地がかなり面白い、らしい。西側と東側のエリアがあり、凄いのは西側なのだけど、西側はガイド付きツアーでしか入れず、現在はコロナのため閉鎖中。というわけで、東側墓地へ行く
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今も中国で発生したコロナが欧州、そんでイギリスを席巻しているけど、元々中国は新しいウイルスがよく発生しやすいエリアであるみたい。そんで、シルクロードなんかを伝わって欧州で爆発的に広がることが多いようでペストなんかもそう。欧州で爆発する理由はいろいろあって一概には言えないけれど、ロンドンやパリでは衛生観念の欠如、という理由も大きいっぽい…さもあらん。ちなみにここでずっと訴えてきた公共交通機関でのマスク着用義務、欧州大陸の国から遅れて約2ヶ月(!)やっと英国でも施行…だけど日本では信じられないような着用してたりそもそもただの飾りになってる人も多い(-_-;;;)

閑話休題
で、このハイゲイト墓地が作られたのはコロナではなくコレラが蔓延していた時代。埋葬方法もそれまでは結構適当で、コレラのせいで死者数が多く埋葬が追いつかない、しかもその時代は土葬で(今はイギリスも火葬が多い)とにかく埋めていたら臭気が蔓延していたらしい。これがコレラの原因ではないかと考えられた結果、民間主導であちらこちらに墓地ができた。そのうちの一つがココ。これが富裕層のブームになりゴージャスな墓地を建て始めたとかなんとかかんとか。その墓地の最高潮が西側エリアなんだけど、前述の通り入れないのでこの状況でも開いている東側エリアに行く。ちなみに入場料を払わないと入れない
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コロナのせいなのか、夏のせいなのか、元々こんなもんなのか草ボーボー。目当てのお墓があるなら入り口で地図を貰うべし。英国人配偶者を持つ会社の上司は「日本人に比べると英国人はお墓参りしない気がする」とぼやいていた。実際よく手入れされている墓地もあるにはあるので人によるというのが本当の回答なんだろうけど、お盆やお彼岸がある日本人よりは頻度は低い気がする。ちなみにポーランドには「諸聖人の日」というお墓参りをするお盆みたいな日がある
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ハイゲイト墓地東側で一番有名なのはマルクスの墓。後で歩いてたら老夫婦に「マルクスの墓はどちらですか?」って聞かれた。でもこれは1954年に建てられた記念の墓(しょっちゅう爆破されたり赤いペンキで落書きされたりハンマーで破壊されたりしている)
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オリジナルの墓はこんな超地味なもの。地図を見ながら行ったけど見つけるのに苦労した。
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変わった形の墓がたくさんある。ピアノ型の墓
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イギリスの新潮文庫(適当)、ペンギン・ブックス型の墓。ペンギン・ブックスのグッズはかわいいものがたくさんあるのでイギリスに来た人は是非見て買ってほしい。イギリスはライブラリーグッズは素晴らしいものが多い(私が認めるイギリスの数少ない良いところは読書が盛んなところです)
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セックス・ピストルズの仕掛け人であり、実業家であり、マネージャーであり、ミュージシャンであり、ファッションデザイナーであったマルコム・マクラーレンの墓
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哲学者、ハーバート・スペンサーの墓。
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日本にも面白い墓はあるが、本当に色んなデザインの墓がある
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ポーランド人やポーランド系の墓も多い(中華系も多い)。ポーランドの墓!という感じでわかる。あとポーランドのスーパーに売ってるお墓に供えるランプとかよく置いてある
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私も死んだら本の墓にしてほしい、と言ったら旦那が「将来のために」と写真を撮っていた(どっちが先に死ぬのやら…)
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イギリスの書店、フォイルズ(好き)の元となったフォイルズ兄弟の片方、ウィリアム・アルフレッド・ウェストロップ・フォイルの息子のウィリアム・リチャード・フォイルの墓。フォイルズはいいぞ
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銀河ヒッチハイク・ガイド」の作者ダグラス・アダムズの墓。草ボーボーで何も見えん。どうやらファンはペンをお供えするらしいのだが、密防止のためか残念ながら近寄れないようにテープで塞がれていた
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毒殺された元ロシアのKGB職員アレクサンドル・リトビネンコの墓もあると聞いていたが、どうも西側のようで見られなかった。
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墓場なのにピクニックや散歩する人が多い。西側は凄い(ググってほしい)のだけど、当時の富裕層はゴージャスな墓場を作っては皆でピクニックしたとか…。でっかい墓場にピクニックというのは沖縄の文化と共通していて少々面白いと思った。
入り口のチケット売り場に絵葉書があったので買えますかと聞いたらおじさん、考えつつ困った顔で「今は販売できないんだよ〜本当にごめんね」と言っていた。次回は是非西側に行きつつ絵葉書を買いたいな

・読んだ本、というか漫画
漫画の感想は普段はあんまり書かないようにしようと思っているのだけど、書かざるを得なかった

今更なんだけどKindleで買った。いやぁ…面白すぎるっしょ…(アニメは酷評だったらしいけど)。封神演義って長さ的にも話的にもシリアスとギャグもバランスが取れていた漫画だったなぁと思ってたけど、やっぱり面白い。というか何年もブランクあるのにやっぱり面白いって思えるの凄い。絵柄も連載終わってから17、8年(!)も経ってるとは思えないほど妲己ちゃんのお尻以外は違和感を感じない。最近、好きだった連載がとっくの昔に終わった漫画の作者がネットで続編描いてることを知って読んだんだけど、絵柄も随分変わってしまっていたし、内容も正直同人誌レベルになっていて「やっぱり漫画って編集さんがいるのって大きいのかな…」って感じだったのでちょっとガッカリしたから
また1巻から全部読み返したくなったよ。しかも外伝の終わり方もまだ続きそうな終わり方で、あと残り2人の始祖見たいんだけど…多分この調子で言うと性格曲者揃いなんだろうな*1
チートレベルの強さの伏羲はスマホの電池(王天君)切れ(家出)によりいないとか相変わらずのいい加減っぷり…って、本編で電池王天君、あんなに融合したがってたのに家出かい!バトル以外の太公望の性格を知らなかったのか…それとも2人の新たな策略なのか…wまぁ伏羲はチートだから女媧クラスの敵でも出てこないと話が一瞬で終わっちゃうしね…。伏羲好きなんだけど。オールスター勢揃いで面白かった。しかしこんな乱痴気騒ぎにはそぐわないのかそういや聞仲いないwwwそもそもこの頃聞仲何してたっけ…
太公望がやたらと融合したがって皆と距離を置きたがっているのは、仙人のいない人間界を作ったように、自分の信念に則って唯一残った始祖である自分もこの地球や仙人界とか神界にもう関わってはいけないと思っているのかなーと思った。つっても結局電池切れてるんだけど…王天君いなくて融合しちゃっていいの??(´・ω・`)やたらゴロゴロしてたり仙人の中では若手のはずなのに一番じじくさいのは実は一番年寄りだった(それこそ元始天尊よりも)ってオチだったから…?w
封神演義自体の最後は元気玉展開「皆で力を合わせて努力友情で勝利だZE!(ジャンプ)」なのに、一方で太公望って甘え下手?仲間の誰にも甘えない、全員と一歩距離を置いていて結構孤独な奴なんだよな…と思う。最初は一人で封神計画を遂行しようとしていたり、一人で泣いてたり。何せ軍師だからな。本当に弱いところを見せてる一番近い相手って、四不象ぐらいな気がする。それこそ普賢や楊戩にも頼ろうとしない

フジリュー銀河英雄伝説も面白かったから今度読もうかな。銀河英雄伝説はSFというより伝記モノって感じなので、本当はフジリューのSFが読みたい…昔の短編のTIGHT ROPEみたいなやつ。封神のノリで描いてくれたら人気出そうな気がするんだけど
(でも原作がないと打ち切りになっちゃうフジリュー漫画…。かくりよもがたりはそんなに好きじゃなかった…。封神演義は主人公もぱっと見少年漫画っぽくない感じなのに実は結構熱くて、最終的な展開は超少年漫画だったので、ああいう感じにしてくれればイケると思うんだけどな〜)

鬼滅の刃が終わったらしいけど(結局一度も読んでおらず)、単行本20巻前後、連載期間4年程度が一番ちょうど良いなと思った。読み返すにしても

ずいぶん前に「異説封神演義」もあったけど、あれってアニメ「OH!スーパーミルクチャン」じゃん!って読んだ時に思ったんだけどフジリュー好きだったのだろうか…。これ読んだら思い出した

・相変わらずイギリス渡航はお勧めしません
日本のビザセンターが再度開くとかで、ワーホリの人たちが悩んでいるのを見た。私としては英国渡航はお勧めしたくない…。というか、私が今ワーホリで来ているなら間違いなく帰国を選ぶと思う。正直英国の対応にも嫌気が差してきた…(-_-;;;)
まず、今の英国は死者数4万人超えていて、これはあくまで検査して判明して亡くなった人の数字で実際は5万とも言われてる。日本は検査数がー!とか言ってるけど、感染者数も死者も検査数どころの問題じゃない。そもそも英国も、途中から軽症の場合は検査も何もしてもらえない状態だったので。そして今だに1日150人とか死んでる状態。感染者じゃないですよ。死者数です

なので、かなりの国から英国は「高リスク国」に認定されているんですわ…。(ちなみに日本は「低リスク国」に分類している国がほとんどです…。/Twitterで日本が検査数が少ないから各国に危険とされ入国拒否状態だ!などと叫んでいる人がいましたがあれは本当に真っ赤な嘘。入国拒否対応は日本相手だけではありませんから…)。今各国が徐々にロックダウンを緩める中、いくつかのEU圏内の国は英国にも門出を開こうとしているけれど、それ以外の国では渡航歴はネックにしかならない。EU圏内であってもEU離脱したこともあり、英国からの人には14日間の自己隔離を求めたり、入国には陰性提出書出さないと無理とかいう国もあり、とにかく厳しい。
加えて今更英国は外国からの者に14日間の自己隔離を求め出したので、入国者に14日間の自己隔離撤廃のフランスも相互協定のため英国からの滞在者には求めると思う

今更公共機関マスク着用義務など出しており、本当に何もかもが後手後手な英国政府。他の国より流行るのが遅かったんだから、できたことはあったはずなのに…。それなのに、人々の意識は正直低いとしか思えない。マスク着用といっても、ロンドン交通局職員であってもマスク顎にかけるだけで子供と喋っている人を見たし、くしゃみするときマスクを顎にずらしてカバーせずにして「マスクの意味とは…」と考えてもうた。って、意味ないがな…。日本に比べたら明らかに低い着用率。ただ以前は「マスクなんかぜ〜ったい無理!!!」とか言ってた旦那くんの同僚たち…「ナイキのマスクが制服の色と合うんじゃないかなぁ!イケてる!」とか言い出したり、「鼻を出してる奴らはち●こ出してるのと一緒プゲラwww(こっちは鼻丸出しの人が多い)」とか言い出したりはしている…
集会禁止にもかかわらず、今月の週末は全て黒人差別抗議のデモ。テレビを見れば「今はマスクをしている場合ではない!」という人々。差別は許せないが、頼むからマスクぐらいはしてくれ〜(涙)

冬にはまたぶり返すんじゃ?と思う毎日。一体、次はいつ日本に帰国できるのか…(ため息)

*1:この始祖5人の話を見たいけど登場人物全員グレイ型宇宙人の漫画を読みたい人はいるのか!