ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション372日目

ウェールズについてもまだ書けていないのに
ブログ、書かなくなると全然書かなくなってやばいっすね。元気に過ごしておりましたよ。
夏の北ウェールズ旅行記は一旦中止(;´д`)して、マン島に行って来ました。マン島ってどこかって?一応説明すると、ここである
f:id:misiu_teddy:20211120222306p:plain:h250
グレートブリテン島と、北アイルランドの真ん中。バイクのレースで有名な島。大きさは淡路島よりちょっと小さいぐらい
f:id:misiu_teddy:20211121033220j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121033301j:plain:h200
このマン島、イギリスの「王室属領」というやつで、イギリスなんだけど、イギリスじゃない…。イギリス海外領土でもなければ、連合王国の一部でもない…自治権があって…でも、イギリスが一部責任を負っている…という場所なのである。
少しずつコロナの緩和も進んだ秋の休み、最初はポルトガルに行こうかなと思っていたのだけど、クリスマスにポーランドへ行くことになり、これが想像以上の激高だったため、適当に選んだのが家から近い空港からぴゅーっと行けちゃうマン島(しかも3泊4日だけど行き帰りが遅くて早い時間なので実質2日)だった

…。

で、何があるの?(ぉぃ!)

入国(島?)については英国→国内線扱いだけど、コロナに関しては10月4日からイングランドのルールに則するも別の隔離不要ルールを持っていて、2週間前以内に予防接種2回済の証明書を送って隔離免除依頼出した後にアライバルフォーム的なやつを入島48時間前に提出して貰えるQRコードが必要だった(でないと島でフォーム書かされる)。飛行機に乗るのと入島には写真付きIDが必要で、念のためにパスポート持っていったけど(英国はIDカード的なものがないので、結構皆パスポート持ってた)、英国の運転免許証でも大丈夫だった。その割に島はマスクしている人もほとんどいなかったけども…
f:id:misiu_teddy:20211120223333j:plain:h200
で。郵便好きとしては、「マン島は独自の郵便局がある」ので、とりあえず家からオーダーして事前に記念切手を買ってみた(驚くほどの速さで届いた)
f:id:misiu_teddy:20211120231931j:plain:h200
島の空港に着いたら早速「Isle of Man Post」の郵便ポストがあった。Ellan Vanninはマン島語で「マン島」の意味である。イギリス(マン島はイギリスじゃないけど)は多言語の国なのだ。でも、マン島語は一旦消滅言語となってしまったものを復活させようと頑張っているという経緯もあり、ウェールズ語みたいにどこの看板にでも併記してたり(ウェールズ在住で英国の免許証を発行すれば、日本人だろうがなんだろうがウェールズ語がつく)、はてまた子供用のテレビ番組があるわけでもなく、島で話していると思わしき人も見なかった
f:id:misiu_teddy:20211120224042j:plain:h200
マンクス博物館にも行ったけど、1883年に刺繍されたものでも英語である。博物館をパッと見てもマン島語のものが見当たらない。口頭伝承の文化だったのでマン島語の書物が出たのは18世紀初めになってやっとで、「マン島語なんか喋っててもしょうがない」と親も子供に教えないため、19世紀にはもうほぼ話者がほとんどいなくなってたそうだ
f:id:misiu_teddy:20211120224739j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120225512j:plain:h200
…さて、この超オフシーズンのマン島、着いてから調べてわかったことは、この島、オフシーズンには全力で休む(んで、修復とか工事とかしている)ということ_| ̄|○名物の電車も夏季のみ運行で、それは知っていたけど、それどころか史跡類や有名な大きな水車まで今年は11月17日までの営業で来年のシーズンまで全部閉めてしまうとな!!!嘘でしょ…_| ̄|○
やることがないので、とりあえず主都であるダグラスの街をぶらぶら歩く。マークス&スペンサーやJDスポーツなど、ロンドンと変わらないお店が並んでて思ったより結構都会。そうだ、ここは租税回避地の一つでもあった
f:id:misiu_teddy:20211120231326j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120231615j:plain:h200
バイクグッズショップがあるのがマン島TTレースというオートバイレースの有名な島っぽい。
f:id:misiu_teddy:20211120234509j:plain:h200
坂があって、海があって、絶妙に都会でも田舎でもなく、なんかこの街の雰囲気どっかで…( ´_ゝ`)

あ、わかった、熱海だ。温泉の無い熱海。

実はダグラス、元々はマン島の主都ではなく(カッスルタウンという街が主都だったらしくこちらには城がある)夏の行楽地として栄えてきた歴史がある。人口も熱海と約5,000人ぐらいの違い(熱海の方が多い)
f:id:misiu_teddy:20211120232728j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120232905j:plain:h200
魚介類の料理が英国本土より豊富で、パブに行ってもその手のメニューがよくある。セイヨウイタヤガイ(Queen Scallop、専らQueeniesと呼ばれる)、美味しい
f:id:misiu_teddy:20211120233614j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120234135j:plain:h200
マン島の旗のマークは三脚巴。NHKのドラマ、いだてんのロゴになってた、あれ。街のいろんなところで見る
f:id:misiu_teddy:20211120234901j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120234844j:plain:h200
夏に来たらもっと綺麗なんだろうなぁ
f:id:misiu_teddy:20211120235407j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211120235525j:plain:h200
適当に見つけたおしゃれなシーフードレストランに入ったらこれもとても美味しかった!ロンドンでこういうのがこれぐらいの価格でいつも食べられたらねえ…。ちなみに、ダグラスであっても夕方5時頃には店もガンガン閉まってしまう。このレストランもまさかの21時まで。健康的だな
f:id:misiu_teddy:20211121020357j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121020542j:plain:h200
さて、ダグラスにずっといてもしょうがないなと思い、次の日、マン島西側にあるピールという小さな街に行くことにした。なんか、キャーキャー言いながら海に入って寒中水泳大会やってる人達がいる…
f:id:misiu_teddy:20211121020805j:plain:h200
島での移動はバスが便利。のどか〜な風景がひたすら広がってる。西側の端って言っても、30分ぐらい
f:id:misiu_teddy:20211121021055j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121021429j:plain:h200
で、着いた。なんでここに来たかというと、ガイドブックに載ってたピール城が見た目綺麗だったから。といってもオフシーズンは全力で休むマン島(=_=;;;)なので、城は閉まっており、中には入れず…。意外とね、散歩してる人や城を見に来てる人もいましたよ。それにこの城、外観がめちゃくちゃ素敵じゃないです!?ちょうど海が満ちてる時でいい感じの写真
f:id:misiu_teddy:20211121022041j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121022143j:plain:h200
この小島、セントパトリック島っていうんだけど11世紀にヴァイキングによって築かれた城、だそうで。ピールの街も小ぶり〜なぷりちーな街
f:id:misiu_teddy:20211121022454j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121022537j:plain:h200
マン島はManx kippersという魚の燻製が有名らしいので、工場直売店に行ってみることにした。この魚丸々2匹が入って2.5ポンドって安くね…???ロンドンなら小さな燻製鯖のフィレ2切れで2.5だよ…。しかし、イギリス(と言っていいのかわからん)でこんな道の駅みたいなお土産を買うことがあるとは…。あと、ベーコンとカニの身もお買い上げ。ちなみに英国本土にもネット通販で送ってくれるそう(ただ、送料がかかるのでこんなに安くはない)。うーん、ますます伊豆っぽさを感じる。
f:id:misiu_teddy:20211121023052j:plain:h200
最初、こっちの店に行こうと思ったら「お昼休みでーす、1時間後に戻りまーす」という張り紙があったので近所の別の直売所行った(写真は忘れた)。まぁそもそもこの黄色の直売店は実はダグラスにもあるんだな。
f:id:misiu_teddy:20211121023522j:plain:h200
人気そうなレストランに入ったら「すいません、予約で満席です」と(涙)こんな田舎の平日でそんなことがあるんかいっ!有名な店なんだろうか。仕方ないからパブ飯。やっぱりQueeniesがある。ベーコンと炒めてあって甘じょっぱくてチップス(フライドポテト)より白米にぶっかけて食べたい味!
ウェールズに行った時、コンウィというムール貝が有名な(像まである)街に寄ったんだけど、どこでも貝が食えるのかなと思ったらそうでもなかったのに、こっちは本当にどこでも海産物があるなぁ
f:id:misiu_teddy:20211121024202j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121024324j:plain:h200
旦那の頼んだフィッシュ&チップスもサクサクふわふわでまいうー(゚g゚)でしたん。
バス一日券買ったから他のところ行ってみる?と思ったら、旦那くんが「とっても眠くて疲れた」と。あーたさっきまで一人でノリノリで丘の上までズンズン登ってたじゃん。どこまで行くのかと思ったわよ
f:id:misiu_teddy:20211121031008j:plain:h200
というわけでダグラスに戻ってホテルでゆっくりしたよ。次の朝の早い便でロンドン戻る。マン島空港小さくて「平壌の空港みたい」とか言い出す旦那。いや…平壌の方が…多分大きい…かな?(;´д`)
f:id:misiu_teddy:20211121024851j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121025547j:plain:h200
荷物検査場もめちゃくちゃ小さい。のに、職員さんが真面目〜で旦那くんのバッグを無茶苦茶検査(ゆっくり)していたwww平壌空港なんてペットボトルの水持ち込めるぐらいザルでしたけど笑あそこは飛行機を爆破したことはあっても多分自分たちがテロに遭うことは考えてない
免税店っていうか…売店…があったけどこれまたおばあちゃんがのんび〜り接客。なんせ最初に店入ったら誰もいなかったからな(-_-;;;)
f:id:misiu_teddy:20211121025347j:plain:h200
マンチェスター行きなんかまさかのプロペラ機。
家から空港も遠くないので、午後には帰宅。すっごいビックリしたのは、出した絵葉書が全部、既に届いていたこと!マン島郵便局は仕事がめちゃくちゃ早いようだ!( д) ゚ ゚魚介類の通販してるぐらいだからか!?
しかも切手買ったからかマン島郵便局からクリスマスカードも届いてた(笑)
f:id:misiu_teddy:20211121025815j:plain:h200 f:id:misiu_teddy:20211121030134j:plain:h200
というわけで、そんなシーズンオフマン島の旅でしたん。郵便&地理マニア的にはシーズンオフでも満足したけど、皆様には夏に来ることをオススメしますわ。それにしても、伊豆を思い出すような島だった…。温泉でもあれば冬も楽しめそうだけど(笑)
でもロンドン着いたら早速満員電車のマナーの無さにブチギレで、島ののんびりした雰囲気よかったなぁ〜(夏は観光客でうるさいかもだけど)
淡路島は行ったことがないので、わかりまへん。おわり。