ロンドンくまのこ便り

読書と猫と旅行。地球の彷徨い方&キラキラしてないロンドンライフ

ミッション377日目

・あてもなくトビリシをぶらぶらする

さて、2日目はトビリシ観光。トビリシに来て久しぶりに聞いた蝉の鳴き声。ヨーロッパは南の一部地域しか蝉はいないし、ましてやロンドンにはいないし、何故か前回日本に行った時謎の異常気象で寒くて、蝉はたくさん木にとまってたのに、泣くのやめちゃってた(; ・`д・´)

夫「うーん(´ρ`)昔のポーランドっぽい」
…君は北朝鮮行っても「懐かしい〜!」とか言ってましたけど。北朝鮮からプロパガンダ絵葉書義父に送ったら「懐かしい絵葉書ありがとう〜」って言われましたけど。

日本人には旧共産圏のそういうレアっぽさ?西欧との違い?がいいのかもしれないけど、旦那くんの実家の街(こないだ実家売っちゃったけど)に先に行ってしまったら、平壌ですら「旦那くんの実家とほぼ変わんないじゃ〜ん」と割とインパクトが減る系

とはいえ、ジョージアはまた違う雰囲気があって素敵だなーと思う

さすがワイン国。その辺でぶどうがなってた。

至聖三者大聖堂へ。結構新しい教会なんだけど、コーカサスで最大級の教会らしい。大きさに圧倒。アルメニアほどではないものの、早くからキリスト教を国教化した国だからか敬虔そうな人が多い気がした(少なくとも移民系以外はあんまり宗教みのないイングランドから来ると)

一応ドレスコード有り。元々ロングスカート好きで助かった。スカーフを借りて被ったが、しかし携帯電話通話不可とか書いておきながらそもそも教会の人(神品?)が中で通話してるし、髪の毛隠してない人もいるし、皆写真はパシャパシャ撮ってるし、それで怒られるということもなく、全体的に割とゆる〜い感じ…(これはジョージアで行った教会全てそうだった…が、凄く真面目にお祈りしている人もかなりいるので注意)

また来た道をぷらぷら歩いて旧市街に戻る

ビール飲みながら絵葉書書いた後にロープウェイに乗ってナリカラ要塞まで行ってみる。ロープウェイ乗る列で「私たちも先に並んでるグループだから!」というおばちゃん。よくよく聞いたらポーランド人だった。私「お〜、Proszę(どうぞ)〜」おばちゃん「Dziękuję(ありがと)〜」。ワルシャワからはトビリシまで直行便あるのよね

上についたらポーランド国歌を演奏してるおじちゃんがいて、旦那くんが爆笑。「韓国人か?」と聞かれたので(何故かジョージアでは一貫して「韓国人?」と聞かれる…最後の空港以外で韓国人見なかったのに)、「いや日本人っす」って言ったら即座に君が代演奏されたのでこれはお金をあげないといけない(謎)
…でも、ラリの小銭なくて25ペンス入れた_| ̄|○

オタク系土産。やたらセーラームーン見かけた気がする。よく見たらドラえもん買っときゃよかったw

要塞自体はそこまで整備された感もなく。90年代に再建された教会有り

トビリシの地下鉄に乗る
トビリシの地下鉄は深いふかーい旧ソ連式。最近凄い綺麗に整備されてる(&内装がゴージャスな)平壌よりちょっとオンボロな感じがあるが…

改札ではApple Pay使えんの!!!進んどるやないかい!!おかげさまでめちゃくちゃ楽だった

でも、車内の行き先案内がついている車両もあったけど、一度も点いてるところは見られず…プラットホームに名前も無いので、駅名覚えるまでは何駅目かカウントしてましたん(英語案内はあるけどね)

・ご飯も食べた

なんかもっと色んな店でハチャプリ食べ比べしたかったな〜と今思えばそうなんだけど、毎日アルコール入れるわ暑いわでそういう気にならなかったのかも。地域によって違うハチャプリ、卵が乗ってるのはアジャリア地方のアジャルリハチャプリ。生っぽい卵がダメな旦那くんだけどこれは(混ぜてあげると)食べる

こちらは別のレストランでヒンカリと(日本で流行ってるらしいが3年も行ってないのでよくわからない)シュクメルリ

こっちのヒンカリはパクチー入ってて、パクチー好きの私には➕ポイント。シュクメルリもお肉が柔くて(゚Д゚)ウマー
毎日食べたら胃がもたれそうだけど、おいしかったっす!!

・宿のおばちゃん
泊まった宿が「親戚のおばちゃんち」みたいな感じで、どうもオーナーのおばちゃんも商売っけがない。「支払うの忘れそう」だから早くお金払いたい旦那くんと、「支払い?そんなの最終日でいいわよ〜。っていうかいくらだっけ?」というおばちゃん(; ・`д・´)。清潔度もとても綺麗にはしてるけど、親戚のおばちゃんちレベル笑
夜、おばちゃんから自家製ワインふるまわれる(曰く「ジョージア人はワインなんか店で買わないわよ〜。自家製か、せめて田舎のワイナリーに行くわよ〜」)。話を聞くと、どうもこのおばちゃんやり手のようでソ連崩壊混乱期に色々事業で成功したクチらしい。ちなみにおばちゃんは英語はまぁまぁ、ロシア語はもちろんペラペラ…っていうか、英語にたまにロシア語混ざっとるし。「renovation」のこと「remonto」って言ってるし。ポーランド語と同じだから分かるけどさぁ。しかし生まれて即共産主義政権が崩壊した旦那くんはロシア語はもちろんサッパリ世代
日本人は能天気に「共産主義が終われば資本主義になって皆お金ゲットできて自由になってハッピー」と思いがちだけど、当たり前だけどそんなに甘くなくて、「共産主義→資本主義」移行期が、まぁ一番大変で一番貧乏になるんですよ。ましてや国家崩壊。旦那くんの両親も一気に失職したしね…。政権崩壊→EU加盟までがポーランドは一番辛かったらしい。で。おばちゃんは元々エンジニアだったのだけど、90年代その時月の給料が60ラリしかなくて、「こんなんでやってけるかー!」と事業を起こしたところそれが大成功したらしい。その事業の為に西欧からエジプトからパキスタンまで色々な国を巡ったそうだ。というわけで多分ホテルは結構趣味でやってる…(;´д`)

ところで、今「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」という本を読み始めてて。

旦那くんとしょっちゅう日本語の言い方(緑なのに)「青信号(Blue light)」で(冗談で)言い争うんですけど(そういや「青リンゴ」「青汁」「青虫」もそうか)、おばちゃんは「赤ワイン」のことを一貫して「黒ワイン(Black wine)」って言ってたなー。ジョージアではそう言うとか。ジョージアの赤ワインは色が深いことも関係があるらしい

つづく